博多から1時間。温泉、食、古代史まで楽しみ溢れる壱岐
先日、休暇を利用して、九州の壱岐へ行って来ました。九州北部にある3大離島(私が勝手にそう読んでいるのですが)、対馬、壱岐、五島列島のうち、どれかに行きたいと常々狙っていて、ようやくその夢が実現したのです。
京都の実家に帰省したついでに博多まで足を延ばします。東京から博多までの乗車券を購入しておけば、長距離割引でかなりお得。私はJR東海の「エクスプレス・カード」を持っているので、特急券も安くなりました。
さて、博多港から壱岐までは、高速フェリーで約1時間。よほどの悪天候でない限りは快適な船旅です。壱岐の港に到着すると、旅館の人が車で迎えに来てくれていました。離島はこういう親切が助かります。それにしても、何と海の透明度が高いのでしょう。青い海原は、あたかも沖縄かどこかの島のよう。博多からわずか1時間の距離で、ここまで海が美しいとは。きっと、魚も美味しいのでは……。
宿までの間に、次々と古墳が現れるのにも驚かされました。旅館の人の話によると、九州全域にある古墳のうち、約6割が壱岐の島にあるとか。対馬海流があり魚が旨く、温泉も自噴し、稲作もでき、ほぼ9割は島だけでまかなえるという豊かな島。古来、邪馬台国の時代、大陸から渡ってきた人々もあまりの居心地の良さに、ついここに居を構える気になったのでしょう。
宿泊した湯ノ本温泉にある平山旅館は、過去に『サライ』でも紹介したことのある名旅館。独特の色の付いた温泉に浸かり、夜はご主人が釣った魚と女将が育てた野菜がずらりと並びます。この日の魚は、イサキやオコゼ、アオリイカやウニでしたが、どれも旨みが強く、甘みを感じさせる絶品ばかり。
博多で食べる玄界灘の魚介も美味しい物ですが、はるかにそれを凌駕しています。全国あちらこちら、海の幸自慢の町を訪れましたが、これほどまでに旨みを感じさせるところはなかったでしょう。壱岐は麦焼酎発祥の地と言われ、ここで飲む麦焼酎が魚介類にも合うのです。
翌日は平山旅館の女将の推薦で名勝・蛇ヶ谷へ。○曜サスペンス劇場もかくや、と思わせる断崖の絶景ですが、そこへ行くための港にはウニ丼の店が。観光もそこそこに、昼飯です。夏の時期はアカウニだそうですが、濃厚かつ磯の香りがするウニが一面に載せられた贅沢な丼。北海道のバフンウニも有名ですが、こちらも負けてはいません。
温泉、食から古代史まで、楽しみが溢れる島、壱岐。博多からちょっと足を伸ばす旅をお考えなら、壱岐は最適かも知れません。
(サライ編集部・藤田)
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