高知で見つけたこぼれ話―左党にうれしい珍味、龍馬の手紙、漫画大国
来年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の主人公・坂本龍馬の生まれ故郷、高知へ行ってきました。龍馬伝にあわせて、来年1月16日から『龍馬であい博』が開かれる予定で、駅前にはカウントダウンボードも設置されています。いま街は、じわじわと盛り上がり始めています。そんな高知で見つけたこぼれ話をご紹介します。
その1.高知の珍味
土佐といえば鰹を連想しますが、左党に嬉しい酒肴も多く、高知でしか味わえない珍味が豊富です。鰯の稚魚「どろめ」、穴子の稚魚「のれそれ」、鰹の内臓の塩辛「酒盗」、鰹の心臓「ちちこ」、鯨の舌「さえずり」、マガキガイを指す「ちゃんばら貝」、それに四万十川の手長の川海老、うつぼのたたきや空揚げなど。これらが辛口の地酒とじつに良く合うのです。いずれも居酒屋や郷土料理店などで味わえます。
写真はちゃんばら貝です。身の先に赤い刀のような爪を持っています。コリコリした触感と、ほどよい磯の香とほんのり上品な甘みのある貝です。
その2.龍馬の手紙
坂本龍馬はとても筆まめで、140通ほどの手紙を書いと言われています。そのなかで姉の乙女に宛てたものがもっとも多く16通。長いものでは5メートルを超える手紙もあるとか。そして龍馬の手紙は追伸がとても長いのです。へたをすると本文と同じくらいの長さで、書くスペースがなくなってしまうと、行間を小さい文字で埋めたり。おりょうとの新婚旅行を綴った絵入りの手紙もユニークで、龍馬という人物の輪郭を形作るのに、これらの手紙は非常に役立っています。
ところで龍馬は字がうまかったのでしょうか。何人かの方に伺ったとところ、「下手だね」というのが定評のようです。まさか自分の手紙が後世の人間にこれほど読まれるとは、思いもしなかったでしょう。
その3.漫画大国・高知
高知は多くの漫画家を輩出する漫画王国です。「フクちゃん」の横山隆一、「アンパンマン」のやなせたかし、さらに岩本久則、はらたいら、黒鉄ヒロシ、西原理恵子。枚挙に暇がありません。なぜ高知に漫画家が多いのか。体制に反旗を翻すそんなお国柄の一端が、社会を風刺し一石を投じる漫画へと向かったのでしょうか。毎年8月には「まんが甲子園」が行なわれ、未来の漫画家の卵たちが熱き戦いを繰り広げます。
■ライター・関屋淳子
『サライ』現役ライター。酒と桜をこよなく愛する虎党。女性トラベルライターの旅情報発信サイト『旅恋.com』代表。
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