生産者に教わった美味い“揚げ栗”
お盆を過ぎると、ぼちぼち秋の気配が感じられるようになります。私の故郷・京都某所では、いつも8月15日になるとツクツクボウシが鳴き始めたものです。
そして、溜まっていた夏休みの宿題を一気にやるのも8月下旬。その頃になると、栗が少しずつ出回り始めます。近年、洋菓子の世界でも「和栗」が引っ張りだこ。和栗のモンブランなど、香りがよくて美味しいですよね。
以前、栗の生産者を訪ねたことがあります。立派で大きな栗が鈴なりに枝に付いているのは壮観でしたが、ひとつ興味深い食べ方を教わりました。通常、いちばん外側の堅い鬼皮を剥くと、その次はぴっちりと実に張り付いた渋皮を丁寧に剥かねばなりません。これが面倒だからと、最初からきれいに全部剥かれた栗を買う人も多いでしょう。
ところが、生産者の方は「渋皮を剥かずに、そのまま油で揚げなさい。塩をかければビールのつまみにぴったりだよ」と。その場で揚げたての栗(写真参照)をいただきました。渋皮がこんがり上がっていて、中の実もほくほく甘くて何とも美味い。栗を丸ごと揚げるので、時間は多少かかりますが、目からウロコ的な味わいです。栗ご飯もいいですが、今年は「栗の渋皮揚げ」を試してみてはいかがでしょう。
■元サライ編集部・藤田信吾
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