注目の展覧会情報(10月)

■2009年10月1日~10月25日(前期)、11月1日~11月26日(後期)
江戸園芸花尽し
開催:太田記念美術館(東京都渋谷区)
太平の世が続いた江戸時代に爆発的に流行した花文化。将軍から庶民まで身分を超えて花見や紅葉狩りを楽しみ、植木市や染井の植木屋などに人が集まった。本展は江戸の園芸文化を浮世絵や庭園図などで鑑賞、花器や鉢などの工芸品も併せて紹介する。
写真は、歌川芳幾「染ゆかた 夏のいろどり」個人蔵
■2009年10月1日~11月9日
出光美術館所蔵 桃山・江戸の美-百花繚乱の近世美術-
島根県立美術館(島根県松江市)
日本美術史上最も豪壮で華麗な美に彩られた桃山時代。続く江戸時代は美術環境の広がりにともない多種多様な美術が開花した。国内屈指の近世美術コレクションを誇る出光美術館の名品から狩野派や琳派の障壁画、文人画、茶道具など82点を展観する。
■2009年10月1日~11月29日
新美術館開館記念特別展 速水御舟-日本画への挑戦-
山種美術館(東京都渋谷区)
千鳥が淵から広尾に移転し新装開館した山種美術館の開館記念展。日本画の巨匠速水御舟のコレクションでは日本屈指の数を誇る山種美術館の所蔵品から約120点を一挙に公開。重要文化財の「炎舞」「名樹散椿」や本邦初公開の「婦女群像」などが見もの。
■2009年10月2日~11月15日
日本画展
京都府京都文化博物館(京都市)
京セラとワコールが国際親善を目的とした文化活動として昭和60、61年にパリ、ロンドンなど海外7都市で開催した「現代日本画展」の回顧展。戦後の日本画壇を代表する東山魁夷、片岡球子、加山又造ら45人の画家の作品を展示する。
■2009年10月3日~12月23日
川喜田半泥子のすべて
岐阜県現代陶芸美術館(岐阜県多治見市)
川喜田半泥子(1878~1963)は、家業の銀行を継いで財界で活躍する一方、昭和の陶芸復興の礎になった陶芸家でもあった。桃山陶芸を現代に引き継いだ型に捉われない自由闊達な作風は若き陶芸家たちに影響を与えた。半泥子陶芸の全貌を展観する。
■2009年10月3日~11月29日
カー・デザインの歴史-NISSAN 情熱と機能の美-
平塚市美術館(神奈川県平塚市)
日産自動車のカー・デザインを本格的に検証する本展は、公立美術館で国産メーカー一社のデザインの変遷を辿る初めての試みとなる。歴代の名車展示に加え、普段目にすることのないクレイモデル、スケールモデル、デザイン画などを紹介する。
■2009年10月3日~11月15日
大乱歩展
神奈川近代文学館(神奈川県横浜市)
日本探偵小説界に新風を吹き込み、今日のミステリー小説界の先導者となった江戸川乱歩(1894~1965)。本展では、原稿、草稿、自筆資料、書簡、書画、遺愛品はじめ図書、雑誌、写真など総点数約600点に上る資料で乱歩の生涯と業績を俯瞰する。
■2009年10月3日~10月25日(前期)、10月27日~11月23日(後期)
肉筆浮世絵と江戸のファッション 町人女性の美意識
ニューオータニ美術館(東京都千代田区)
江戸初期から幕末までの美人画を網羅する大谷コレクションの肉筆浮世絵や現存する江戸時代の小袖や小袖模様の雛形本(見本帳)などから江戸の衣装の変遷を辿る。肉筆浮世絵に描かれた着物は同時代の染織作品と遜色ない再現性を示し興味深い。前期と後期とでは、展示内容を大幅に入れ替える。
■2009年10月4日~12月23日
鍋島と景徳鎮展-君主の磁器-
戸栗美術館(東京都渋谷区)
江戸時代、佐賀藩で将軍に献上するために焼かれた鍋島焼。中国明時代に景徳鎮窯で皇帝や宮廷のために焼かれた磁器。いずれも材料、技術、意匠も最高のものが求められ厳しい検品を経て献上され、現代に伝わった。100点の優品の存在感は圧倒的。
■2009年10月6日~12月20日
生誕百年 映画女優 田中絹代
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室 (東京都中央区)
映画界の中心で50年の長きにわたって輝きを放った女優田中絹代。溝口健二「西鶴一代女」や小津安二郎「彼岸花」、五所平之助「煙突の見える場所」など巨匠監督の作品出演は枚挙に暇がない。本展では遺愛品や書簡、ポスターなどでその映画人生を辿る。
■2009年10月7日~11月8日
新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形
根津美術館(東京都港区)
2006年より3年半休館していた根津美術館が新装開館する。10月7日の開館から1年間、8回にわたって膨大な館蔵品を特別展示する。本展はその第1回で、国宝「那智瀧図」はじめ山水画や花鳥画など自然に風景を描いた作品を中心に公開する。
画像は、「吉野龍田図」六曲一双(右隻)江戸時代
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