ジョサイア・コンドル設計の洋館とバラが咲き乱れる「旧古河庭園」で、秋晴れの一日を過ごす
東京都北区にある旧古河庭園は、もともと明治の元勲・陸奥宗光の別邸だったところ。その次男が古河財閥の養子になり、古河家の所有となりました。武蔵野台地の斜面をいかした造りで、小高い丘には洋館とバラの香りに包まれる洋風庭園、低地には名作庭家の日本庭園が配され、和洋が見事に調和しています。
現在の洋館と洋風庭園の設計はイギリス人のジョサイア・コンドル。鹿鳴館やニコライ堂、綱町三井倶楽部などを手掛けたことで知られています。大正6年5月竣工、煉瓦造りの2階建てで、外壁は真鶴産の新小松岩の野面積みです。瀟洒な洋館と庭園を彩るバラが、多くの来訪者の目を楽しませてくれます。
秋バラの見頃にあわせて行なわれる「秋のバラフェスティバル」は今年は10月17日(土)~11月1日(日)に開催。二胡・アコーディオンの演奏や、バラの苗木やオリジナル商品を販売するローズショップなどが出店します。また、原則、洋館内部の見学は往復はがきの事前申し込みですが、この時期には臨時公開されます。ガイドの方の詳しい解説付きなのでぜひおすすめです。
館の1階にはビリヤードルームや、華やかな赤が基調の食堂、バラをモチーフにした部屋などがあり、マントルピースの装飾も凝っています。2階には細い桟を縦に組んだ筬欄間のある和室や、折上格天井と花頭窓を持つチャペルルーム=仏間などがあります。主寝室からは庭園が一望できます。
洋風庭園から低地へおりると、心字池を中心とした日本庭園が広がります。京都の庭師・小川治兵衛の作庭です。濃い樹林に覆われた大滝や、枯山水の道具立てのひとつ・枯滝、雪見燈籠なども仕立てられ、こちらは存分に和の風情が楽しめます。
秋高し一日、歴史的な名園で心安らかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
旧古河庭園
東京都北区西ヶ原1丁目 開園9時~17時(入園は30分前まで)一般150円、65歳以上70円
■ライター・関屋淳子
『サライ』現役ライター。酒と桜をこよなく愛する虎党。女性トラベルライターの旅情報発信サイト『旅恋.com』代表。
「旅」カテゴリの記事
- 遊覧船から眺める伊根の舟屋(2010.09.03)
- 船上に公園、遊園地、スケート場。手頃な料金で楽しめる世界最大客船の旅(2010.09.03)
- 日本ロマンチック街道を走る旅へ(2010.08.31)
- 懐かしい時代が甦るおもちゃの博物館(2010.08.31)
- 百名山・筑波山は初心者におすすめ(2010.08.09)





































コメント