ハイビジョンで甦った“紋次郎”で感動し、“紋次郎”好き仲間と語らいあった神保町の夕べ
「時代劇専門チャンネル」(スカパー! やケーブルテレビで放送中)では、10月より、ハイビジョン放送の「時代劇専門チャンネルHD」が開局します。放送に先駆け、9月16日、神保町シアターにてハイビジョン版『木枯し紋次郎』の特別鑑賞会が行なわれました。ここでは、当日のイベントの様子をリポートします。
時代を超え甦った『木枯し紋次郎』
ハイビジョンだから大画面で見てもキレイ
1972年のテレビ放送から37年、『木枯し紋次郎』がハイビジョンで甦ります。ハイビジョン化を記念して開催された今回のイベントには、約400名もの応募をいただきありがとうございます。その中から抽選で選ばれた20組40名の方をご招待しました。
イベントは2部構成で、まず第1部は特別鑑賞会。上映に先立ち、時代劇研究家・ペリー荻野さんから、『木枯し紋次郎』を手掛けた市川崑監督の邸宅で訪問した時のお話、小室等さんによる主題歌『だれかが風の中で』の誕生秘話など、会場でしか聞けない裏話が披露され、参加者の期待は膨らんでいきました。
続いて、「時代劇専門チャンネルHD」で放送されるTV時代劇のハイビジョン化の工程を紹介する映像が上映され、映像職人たちの技を見ていただきました。

参考)HD処理前とHD処理後の比較
左は、「フィルムからSDテレシネした1972年バージョン」
右は、「フィルムからHDテレシネした2009年バージョン」
そして、いよいよハイビジョン版『木枯し紋次郎』の上映に移りました。上映直前にペリー荻野さんからこんな裏話が。「『木枯らし紋次郎』は、放送開始が元日だったんです。でも、当初予定していた第1話は、その内容がお正月の気分に合わないのでは、という指摘が入りました。そこでテレビ局のスタッフが市川監督と相談し、小川真由美さんが出演する第3話を放映しよう、ということになったんです。そのほうが華があるからという判断だったそうです」。
小川さんは市川監督から「“おまえは、日本のブリジット・バルドーになれ”と言われて、小川さんも熱演しています。ハイビジョン映像では、その奇抜なメイクや鮮やかな衣装なども美しく再現されていますので、その点にも注目して見てください」とアドバイスがありました。
そんなエピソードを持つ記念すべき第1話は「川留めの水は濁った」。時は天保年間。壺振りのお勝(小川真由美)は弟と手を組み、50両を持って逃げ出します。そんな姉弟の後を追う紋次郎(中村敦夫)。お勝へのある想いをきっかけに、次第に事件に巻き込まれ――。こんな展開です。
約50分の上映はあっという間に終了。一同は、その余韻を残しながら、第2部の懇親会会場へ移動しました。
今見ても古くない、色褪せてない
紋次郎談義に沸き宴は続く……
第2部の懇親会会場は、神保町シアターから徒歩数分のところにある昭和24年開店の喫茶店「ラドリオ」。店名は、スペイン語でレンガを意味するラドリーオにあるそうで、店内は床も壁もレンガ張りで70年代の懐かしい雰囲気が味わえます。
ここでは、ペリー荻野さんを囲み、紋次郎談議に沸きました。以下は、参加者の「にゃごさん」(千葉県成田市)の感想。
「今日は大変面白かったです、“紋次郎”は小学生のころに見ていたので、当時のことを思い出しました。いま観ても、映像が斬新で素敵でした。色がキレイに再現されていたのが驚きです」
続いてご夫婦で参加していただいた「柳生十兵衛」(東京都台東区在中)さん。
「すごくキレイな映像なので感動しました。大画面で見ると、意外な部分も大きく映っていろいろな意味で楽しめました。“紋次郎”は僕にとってヒーローなんです。彼は渡世人だから、一生その人には関われない。だからあえて最初から関わらないだけど、それは情が深いからで、本当は心優しい人なんです。そこがカッコイイ。今の時代に見ても古く感じないから、やっぱり市川崑監督は天才なんですね」その妻の「みなこさん」は、再放送を見て格好良さに引き込まれたとか。
「“紋次郎”は時代劇の枠を超えた人間ドラマなんですね。時代劇に慣れていない人でも楽しめるし、いろいろと問いかけてくることがあるなと改めて感じました」
こうした“紋次郎”談議に沸く参加者たち。初対面にもかかわらず“紋次郎”好き、時代劇好きという共通の話題をきっかけに交流を深めていきました。時代劇専門チャンネルならではのイベント、大いに盛り上がって幕を閉じました。
最後に、ペリー荻野さんのコメントとこのイベントに参加いただいた方のブログをご紹介いたします。
ペリー荻野さんのコメント(イベント前にいただきました)
参加者様のブログ
Blog版こころフォーラム
Takako Watanabe Photoblog
国家☆ドゥードゥルドゥー
小山田里奈のココロ声日記
塚越誠の「夢酔独言」
※画像は全て「木枯し紋次郎」(C)C.A.L
■関連記事
中村敦夫が語る、“木枯し紋次郎の時代”とは
小室等が語る主題歌『だれかが風の中で』誕生秘話
第1回 撮影した瞬間の映像美とリアリティーを甦らせる、こだわりの超絶技術とは?
第2回 新生『木枯し紋次郎』とともに当時の時代の空気も甦ってくる
第3回 薄型大画面のハイビジョンテレビにも対応した映像処理を行なう職人たち
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