吉田万佐敏さん 愛知県 『子ねこ と おじいさん犬 シロ』
吉田さんの愛犬シロは、ある日の早朝の散歩で、生まれて間もない一匹の子ネコに出逢います。どうやら迷いネコのようです。一度はシロに付いて一緒に歩いたものの、結局どこかへ消えてしまいました。その日の夜は雨。雨の中をあの子ネコは無事に母ネコの元に戻れたのかと少し気がかりだった翌朝、子ネコが再び、早朝びしょ濡れの姿でシロの前に現れます。どうやら、母ネコに会えないまま、雨の中で夜を過ごしたようです。そして今度もまたシロについて一緒に歩いて行くと……。
本当に目の前で起こった、愛犬と子ネコとの不思議な体験を、吉田さんは絵本のような写真集に収めました。実は愛犬シロは、先日17歳10ヶ月という天寿をまっとうし、他界したばかり。
「シロが子犬の時から、早朝に近くの田園を散歩することが日課となっていました。シロが亡くなった今でもそれは変わりません。毎朝カメラを持って散歩をし、身近な自然の写真を撮り続けています」
カメラを持ったのは中学生の頃だから、もう50年は撮っているという吉田さん。理科の教師だった頃から、子ども達に自然の美しさや素晴らしさを伝えようと、身近な自然の風景をカメラに収めては、学校で披露していたそうです。
また一昨年から新たな試みとして、それまで撮り貯めた写真を使った絵本作りを始めたとのこと。
「知り合いの絵本作家の方に編集のご協力をいただき、ノートパソコンで、デイジーコラージュ6という画像編集ソフトを使って作りました。もう5〜6年前のソフトですが使い勝手が良くていいですよ」
今回応募いただいた写真集も、このソフトを使って作られています。
「シロが亡くなるちょうど1年前の、3日間のうちに起きた、子ネコとの不思議な出会いを、絵本のような写真集としてまとめました」
物語の最後には、まるでシロに導かれるように子ネコは母ネコに巡り会えます。そんな心温まるエピソードがこの写真集に収められています。
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