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2010年2月17日 はてなブックマーク - 「東京クヮルテット」、結成40周年記念コンサートのご案内このエントリーを含むはてなブックマーク Twitterにつぶやく

「東京クヮルテット」、結成40周年記念コンサートのご案内

Photo  1969年、ニューヨークのジュリアード音楽院で結成された「東京クヮルテット」は、1970年にミュンヘン国際コンクールで優勝するなど、国際的に著名な弦楽四重奏団です。

(C)王子ホール

 ニューヨークを拠点に、結成以来毎シーズン、ヨーロッパの音楽都市をはじめ世界中で100以上のコンサートを行なっている「東京クヮルテット」は、日本でも、毎年2月に銀座・王子ホールで定期演奏会を開催し、多くのファンを魅了しています。今年は「東京クヮルテット」の結成から40周年記念のスペシャルイヤー。『Journey旅』と題して3日間連続の特別プログラムを企画しました。特に、初日はデビュー・プログラムを再現するというから必聴です。

 コンサートに先立ち、第2ヴァイオリンの池田菊衛氏にお話を聞きました。

--弦楽四重奏というのは人気が高いのですか?
池田氏 弦楽四重奏の曲は、18世紀初頭ハイドンあたりが本格的に書き始め世界に広がっていきました。ここ最近、室内音楽のファンは激増しています。演奏者も増えていて、応募すると20組の応募に50組以上集まってしまうような状態です。

--人気の理由は?
池田氏 やはり、生演奏の魅力ではないでしょうか。大きな劇場と違って、室内音楽のコンサートホールは300~500席くらいしか座席がなく、どこの席からでも演奏者の息遣いがわかるくらい、身近に演奏を聴くことができますからね

--今回のプログラムの楽しみ所を教えてください。
池田氏 初日に、デビュー・プログラムに改めて取り組みます。いま考えると、当時としてはかなり斬新な選曲です。ベルク、ベートーヴェン、バルトークという3人の作曲家の曲を弾くのですが、このコンビネーションは実に40年ぶりになるので、演奏者としてもいまから楽しみです。メンバー4人の別々の個性が、ぶつかったり融合したりしながら1つのものを作り出すは、とてもスリリング。そのあたりもお楽しみいただけたら嬉しいです。

■公演タイトル:「【東京クヮルテット】の室内楽 Vol.4 『Journey』」
■公演期間:2010年2月18日(木)~20日(土)
■主催:王子ホール
■会場:銀座 王子ホール http://www.ojihall.jp/
■お問い合わせ:王子ホール制作部 柴田泰正(TEL:03-3564-0200)

Photo_2

(C)J.Henry Fair

■「東京クヮルテット」のメンバー紹介
●マーティン・ビーヴァー(第1ヴァイオリン) 2002年、クヮルテットの新しいメンバーとして、ミハイル・コペルマンが務めていた第一ヴァイオリンに加わった。トロント王立音楽院でヴィクトル・ダチェンコ、ヘンリク・シェリング、ジョゼフ・ギンゴールドに師事。その後卓越した室内楽奏者の一人として認められていた彼は、カナダの二つの室内楽グループ、トロント弦楽四重奏団およびトリスケリオンの創設メンバーになる。ラヴィニア(ライジング・スター・シリーズ)、シアトル室内楽フェスティバル、ボストン室内楽協会などで高評を博す。ソリストとしてはカナダのすべての主要オーケストラをはじめ、サンフランシスコ交響楽団、ベルギー国立管弦楽団など世界各地のオーケストラとの共演、リサイタル活動も世界各地で精力的に行っている。これまでボルティモアのジョン・ホプキンス大学のピーボディー音楽院の教授を務めたほか、カナダ、アメリカ、日本の各地でマスタークラスも開いている。
●池田 菊衛(第2ヴァイオリン)横須賀に生まれ、桐朋学園大学に於いてヴァイオリンを鷲見三郎、ジョセフ・ジンゴールド、室内楽を斎藤秀雄に師事。日本に在住時に読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団とソリストとして共演。桐朋ストリング・オーケストラのコンサートマスターとしてヨーロッパ公演に参加。1971年に渡米。給費生としてジュリアード音楽院でドロシー・ディレイとジュリアード弦楽四重奏団に師事。日本音楽コンクール、ワシントンD.C.でのワシントン弦楽器コンクール、ポルトガルでのヴェエナ・ダ・モッタ・コンクールで優勝し、アスペン室内オーケストラとモーツァルトの協奏曲を共演する他、イタリア、ニューヨーク、東京で何度もリサイタルを行い数多くのアンサンブルと室内楽を演奏している。
●磯村 和英(ヴィオラ)桐朋学園高校にて Jeanne Isnard, 小林健次、斎藤秀雄に師事。渡米後ナッシュビル交響楽団の副コンサートマスターに就任。しかし、室内楽とヴァイオリンへの情熱に駆られジュリアード音楽院に入学。全額給費奨学生として、イヴァン・ガラミアンとポール・マカノウィッキーに師事。室内楽をロバート・マン及びラファエル・ヒリヤー、ヴィオラをワルター・トランプラーに師事。東京クヮルテットの創立メンバーであり、Music Masters/Musical Heritage Societyよりヴィオラ・ソロ、ソナタのCDもリリースされた。
●クライヴ・グリーンスミス(チェロ) 1999年6月、創設メンバーの原田禎夫の後任として東京クヮルテットに加わる。イギリス、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽カレッジを卒業後、ロ ンドンのロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団の首席チェリストを務める傍らフィルハーモニア管弦楽団やイギリス室内管弦楽団の客演主席チェリストとして 活躍。セルジオ・ロレンジ・コンクールで優勝、「第1回プレミオ・ストラディヴァリ」で2位に入賞。アンドラーシュ・シフ、ブルーノ・カニノ、五嶋みどり を始め著名なアーティストと共演。これまでサンフランシスコ音楽院教授も務めた。2009年9月よりマンハッタン音楽院の教授陣に加わる。
●石坂団十郎(ゲスト/チェロ)ドイツ生まれ。難関コンクールを立て続けに制した後、2003年にフランクフルト放送交響楽団と共演し大成功を収め、フランクフルト・アルゲマイネ 紙面で「天才は自ら道を切り拓く」と高く評価される。04年3月に日本デビュー、06年ニューヨーク・カーネギーホールにデビュー。08年3月、L.バ ティアシュヴィリとの共演でアムステルダム・コンセルトヘボウにデビュー。09年3月にN響との3度目の共演をした。演奏楽器は、クロンベルク・アカデ ミーから貸与されている、故B.ペルガメンシコフが演奏に使っていたW.シュナーベル作1997年製チェロ、ならびに日本音楽財団から貸与されているスト ラディ ヴァリウス1696年製チェロ「ロード・アイレスフォード」。

■結成40周年記念コンサートのプログラム内容
<2月18日(木)> ~Departure 旅立ち~ 19:00開演
ベルク: 弦楽四重奏曲 Op.3
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op.74  「ハープ」
バルトーク: 弦楽四重奏曲 第1番 Op.7

<2月19日(金)> ~Transit 現在地~ 19:00開演
候補作品15曲のなかから、お客様のアンケートを参考にしつつ演奏曲を決定。
ハイドン: 弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3,Hob.Ⅲ-77 「皇帝」
ラヴェル: 弦楽四重奏曲 ヘ長調
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 Op.59-3 「ラズモフスキー第3番」

<2月20日(土)> ~Destination これから~ 15:00開演
ハイドン: 弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 Op.76-5, Hob.Ⅲ-79  「ラルゴ」
レーラ・アウエルバッハ: 弦楽四重奏曲 第2番 プリメーラ・ルッツ(30代後半のロシア出身の作曲家。ジュリアードを卒業し、ドイツで高い評価を得、現在ニューヨークとハンブルクを行き来している)
シューベルト: 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163,D956

■ライター・中村桂

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