これからが見頃の東京の桜名所・サクラ保存林
東京では染井吉野は散ってしまいましたが、まだまだお花見ができる名所があります。東京都八王子市にある多摩森林科学園・サクラ保存林です。ここには日本の主な桜を中心に約1700本があり、2月下旬から5月上旬にかけて順次見頃を迎えます。
サクラ保存林は、各地の著名な桜の遺伝子を保存するために昭和41年に設置が決まったといいます。約8haの丘陵に江戸時代から伝わる栽培品種や、国の天然記念物に指定された桜のクローンなどが植えられ、保存されています。さまざまな種類の桜があるために見頃が長いのですが、中でもおすすめの時期が、栽培品種である八重咲きの里桜が咲く頃。私は毎年、訪ねています。
染井吉野が終り、濃い紅色の「関山」(かんざん)や、珍しい緑色の「御衣黄」(ぎょいこう)と「鬱金」(うこん)、大輪の「御車返」(みくるまがえし)、葉化した雌しべが2本ある「普賢象」(ふげんぞう)などが、その美を競い合います。ひとことで桜といってもその花の色や形、咲き方はさまざまです。江戸時代後期から桜の栽培が進み、長い間、品種改良が行なわれ愛され続ける桜。現在、300品種以上の栽培品種があるといわれています。
サクラ保存林では、樹木に名札がついていますので、散策しながら桜の品種を覚えることができます。丘陵のいたるところに桜が咲いていますので、ハイキング気分で楽しめます。今年は急激な寒気の影響で、花の開花が例年より遅れているようです。これから花開く八重の桜を愛でに、お弁当を持って出かけてみませんか。
多摩森林科学園
http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/index.htm
■ライター・関屋淳子
『サライ』現役ライター。酒と桜をこよなく愛する虎党。女性トラベルライターの旅情報発信サイト『旅恋.com』代表。
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