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2010年6月29日 はてなブックマーク - 極上の器で、驚きの沖縄そばを味わうこのエントリーを含むはてなブックマーク Twitterにつぶやく

極上の器で、驚きの沖縄そばを味わう

Rimg0037  沖縄が好きで、食いしん坊の私。現地を旅すると、おいしい沖縄そば店巡りは欠かせません。5月末、久しぶりの休暇で初めて訪れたのは、那覇近郊の八重瀬町にある『風庵』(ふうあん)。このお店、沖縄そばをコース仕立てで提供してくれてるというではありませんか。しかも器はすべて、沖縄で今最も勢いのある陶芸家、大嶺實清さんが主宰する「大嶺工房」のものを使っているとのこと(ちなみに、大嶺さんのうつわを教えてくださったのは、サライ本誌のMカメラマンでした)。いったいどんなそばが味わえるのか、ずっと気になっていました。

 この時季の那覇は、本州よりもひと足早く梅雨を迎えていました。しとしと降りの中、味わいのある古民家スタイルの店に到着。予約をしなくてもそばを食べられる普通のお座敷もありますが、コースをいただく場合はカウンターの特別席に案内されます。のれんで仕切られた部屋へ入ると、大嶺工房の器がずらり。沖縄の伝統的なやちむん(焼きもの)より、洗練された作風です。
 注文したのは、そばを含めて10品前後がいただける4200円のコース。小さな小さなさーたーあんだーぎーから始まり、じーまみ豆腐風の黒ごま豆腐、ゴーヤーとりんごのすりおろし、ゆし豆腐、あぶって脂を落とした豚の三枚肉などなど……しみじみと心に響く味。どのお料理も、丁寧さが伝わってきます。そして、目を奪われるのは器のすばらしさ。料理が器の魅力をしっかり引き出しているおかげでしょう。

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 さて肝心のそばは、これらのお料理の合間に出されますが、なんともうれしい驚きに満ちています。具材や麺の太さを変えて、ごく少量ずつ3種類もいただけるのです。最も感動したのは、麺の下にこっそりとろろ昆布がしのばせてあるもの。上にのせたふーちばー(よもぎ)の香り、風味と合う! スープはしっかりと鰹を利かせながらも澄み切った味わいで、一滴残さずいただいてしまいました。コシのある麺は、製麺所に依頼して、お店のために打ってもらっているのだとか。

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 食後の甘味、南瓜を使った「ぜんざい」も秀逸。ココナッツミルクを隠し味にした南瓜餡が南国風の味わいで、甘く煮た金時豆、抹茶白玉と相性のいいこと!

 その後、沖縄に住む知人にこのお店の話をしたところ、「あそこ、行ってみたいんだよね。そばだけじゃなくて、ぜんざいがすごくおいしいって聞いたさー」(この知人、男性です!)。本島を旅する際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

『風庵』
住所:沖縄県島尻郡八重瀬町友寄108
電話:098-996-0020
営業時間:11時30分~16時
火曜定休。ウェブサイトは、こちらをご覧下さい。

■ライター・大沼聡子
『サライ』では、食の記事を中心に執筆するライター。
『京都のお酢屋のお酢レシピ』、『にほんの食ごよみ』(以上、アスキー・メディアワークス)、『伊藤忍のやみつきアジアごはん』(河出書房新社)など、
料理書の企画・編集も多数。

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コメント

 はじめまして、いつも楽しみにしております。そばの不思議は尽きることがないということでしたが、私の不思議に思うところは薬味に七味トウガラシを使う方がおられることです。それもツユの方ではなく盛ったそばの上にパラパラ振りかけます。四国出身の方はたいていそうなさるようです。また落語でもよく振りかけているようです。
 
 どうしてなのかご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。

投稿: BB | 2010年7月 3日 16時00分

BBさん、コメントありがとうございます。

実は、いまライターの大沼さんが夏休みをいただいています。お返事まで、しばらくお時間を下さい。
お待たせをして、恐縮です。

WEBサライ編集部

投稿: WEBサライ編集部 | 2010年7月 3日 16時27分

BBさん、

お問い合わせの内容は、日本蕎麦に関することのようなので、WEBサライで「蕎麦を待つ間に」を連載している片山虎之介さんにBBさんの質問を伝えたところ、以下のような返事がありました。

+++++
BBさん、

沖縄そば、食べたくなりますねえ。
薬味のことですが、蕎麦の薬味は昔から、大根おろし(しぼり汁)、刻みネギ、そして唐辛子が代表選手でした。ワサビも使われましたが、基本的に大根おろしのピンチヒッターという位置付けでした。
ご存知のように、蕎麦でも温かい蕎麦には、唐辛子を使いますよね。これを冷たい蕎麦にも使うところは、あちこちにあります。
薬味は、いつも身近にあってすぐに使えるものが利用しやすいので、ワサビなどは、ちょっと縁が薄いのかもしれません。
四国のあたりは、うどんのお店が多くて、身近に唐辛子が置いてあるので、出番も多くなるのでしょう。
信州の善光寺には、名物として老舗の唐辛子屋さんがあって、そこでも蕎麦に唐辛子を使うことが多いようです。
薬味は、ある意味、適当に、なんでも使ってみればいいのです。「これは使ってはいけない」と、決めつけないほうが面白いと思います。珍しいところでは、福井では、ねりウニなんかも薬味に使ったりします。
ちなみに、昔から使われている薬味のいろいろを、以下に書いておきます。
ネギ、削り節(はながつお)、橘(タチバナ)の皮、焼き味噌、ワサビ、海苔、陳皮(ちんぴ)、梅干し、くるみ、そして唐辛子などです。
+++++

BBさん、
片山虎之介さんの「蕎麦を待つ間に」を始め、『WEBサライ』の各コーナーを今後もよろしくお願いします。

WEBサライ編集部

投稿: WEBサライ編集部 | 2010年7月 3日 18時44分

わ〜いいニュースみつけました。私は沖縄出身なのですが、風庵へは行ったことがありません〜!!なんか、写真もすごくキレイに撮れてておいしそうなので今度行ってみたいと思います。
楽しみ〜!ステキなコラムありがとうございます。沖縄旅行楽しんでくださいね。

投稿: ラリぷな | 2010年7月 4日 14時30分

私も風庵さんのファンです。
お店に着いて注文してから、
食べ終って扉を閉めて帰るまでの時間
その全てが素晴らしいお店です。

那覇からわざわざ足をのばす価値ありだと思います。

投稿: こっち | 2010年7月 5日 20時23分

何時も覗かせて頂いておりますが初の書き込みです。

初訪沖以来30年余、“似非江戸っ子・そば通?”のオイラとしては「沖縄そば」は今一つ『美味い!』って感じた事が有りませんでした。
しかし、お仲間の紹介で此処「風庵」のそばを食した瞬間に「参った!」と思いました。

出汁の香りが絶品でした!(見事!)
臭みの無いそば・ソーキ・・・このソバを食する為にだけ訪沖も有りだと思えたのです。

でも一番のお奨めは・・・「店主の立ち振る舞い。」と感じました。
優しげで・物静かで・なお隅々まで行き届いた心配りに完璧に惚れたのです。
その後訪沖の際には必ず寄り楽しませて頂いております。
(在沖縄の友人に勧めたりもして。。。)

若き店主は常に進化してるようです。
風庵懐石『風まかせ』も是非味わってみてください。

今月末又お邪魔します、店主殿渾身の出汁に纏われた沖縄そばをいただきに。
(今から楽しみです。)

PS.ぜんざいも超お奨めですよ!


投稿: 寅 | 2010年7月 7日 10時54分

 ありがとうございます。早速回答いただいていながらお礼が遅れました。薬味はいろいろ試してみるのも楽しそうですね。そういえば、トコロテンに練り辛しも最初は「?」と思ったものですが涼感がましてうまいものだと知りました。 

 おきなわそばは、これーぐーすという焼酎に島とうがらしを漬け込んだものをふりかけるのが好きです。しかし体質が合わないのか、こればっかりやってると歯茎が腫れたようになって、せっかくのおいしいものが食べられなくなりました。アルコールの浸透力恐るべしです。
 
 

投稿: BB | 2010年7月13日 23時24分

みなさま、コメントありがとうございました。
夏休みをいただいておりましたが、復帰しました。

BBさんのご質問は、日本蕎麦についてでしたね。
片山さんが的確にお答えくださっていたので、
私も興味深く読ませていただきました。
蕎麦に限らず、薬味というのは、その土地でとれるものに
とても密接ですよね。少しはずれますが、沖縄そばの場合は
「コーレーグース」という、唐辛子を漬け込んだものが
欠かせません(タバスコによく例えられます)。
沖縄では「島唐辛子」と呼ばれる、小さめのものがよくとれます。

投稿: 大沼聡子 | 2010年7月13日 23時52分

ラリぷなさん、沖縄ご出身であれば、帰省の際にぜひ!
コースでなくとも、ふらりと立ち寄れるお店です。

投稿: 大沼聡子 | 2010年7月13日 23時54分

こっちさん、『風庵』さんにいると、本当に時間を
忘れそうになってしまいますよね。
青い海だけでなく、こうしたお店があることも
沖縄の魅力だと思います。

投稿: 大沼聡子 | 2010年7月14日 00時05分

寅さん、私も衝撃を受けました。
ここ数年で、沖縄そばはずいぶんさまざまな
スタイルの店ができましたが、こんなそばを出す
お店が出現するとは本当に驚きです。

月末のご旅行、楽しくおいしい時間を
お過ごしになってくださいね。

投稿: 大沼聡子 | 2010年7月14日 00時18分

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