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【新連載】豆腐道 第1回 トーフ・スピリッツを探ります

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 第1回目ということで、まずは、タイトルの「豆腐道」について解説をしておきましょう。「豆腐道」と書いて「とうふみち」と読みます。2004年に刊行した『豆腐道』(新潮社)に由来します。

 私は1998年に雑誌のインタビューで京都・嵯峨にある森嘉(もりか)さんにお邪魔したのですが、このときいただいたお豆腐が抜群に美味しく、その秘密を知りたいと思って当主森井源一さんに本を書かせていただけないかとお願いしたのです。最初は渋っていた森井さんでしたが、いま書き残しておかねば、というお気持ちもあったようで、最終的には快諾してもらいました。それから何回か森嘉さんにお邪魔し、まとめた本が『豆腐道』でした。

 森井源一さんは言います。
「嵯峨の気候風土すべてが味のうち。その土地で、その日に作ったものを、その日のうちに、食べていただく」――。
 日本で、いや、世界中で失われゆく習慣です。
 全国のお豆腐屋さんにはそれぞれの「豆腐道」があるはずです。本欄では、これからその何本もの「道」を辿り、トーフ・スピリットを探っていきたいと思っています。

■一志治夫 
ノンフィクションライター。1994年『狂気の左サイドバック』で第1回小学館ノンフィクション大賞受賞。主な著書に『魂の森を行け 3000万本の木を植えた男の物語』(集英社インターナショナル)『小澤征爾 サイトウ・キネン・オーケストラ 欧州を行く』(小学館)など。

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