作家・桐島洋子が伝える骨董の『物語』
数多の有名画廊やギャラリーがひしめく銀座。そんな中、間口を広く初心者でも興味を持ちやすい展覧会を開催して、アートへの架け橋となっているのが、銀座一丁目にある『ポーラ ミュージアム アネックス』です。
現在は、作家・桐島洋子氏のコレクションを展覧した『桐島洋子 骨董物語』展を開催しています。「骨董」というと膨大な知識と審美眼が必要なようで、初心者には敷居が高く感じますが、実は桐島洋子氏自身も、50歳になるまでは初心者だったとのこと。子育てを終え、人生の残り時間を意識し始めた五十代になってから、骨董蒐集にのめりこんでいったそうです。
「私が骨董蒐集を始めたのは、ようやく子育てを終えた五十代、つまり自分が骨董の仲間入りを始めた頃です。エイジング、すなわち人生の熟成は神の祝福だと思っている私にとって、歳月を経るほどに輝きを増し、味わいを深める骨董との付き合いは何よりの励みになります」と桐島氏。
「富も権威もコネクションも縁のないしがない物書きが、美術館や富豪に対抗できるはずもない」。こう話す桐島氏は、研ぎ澄まされた感性、磨き抜かれた美意識、そして人々との出会いを大切にして東西の貴重な骨董品を収集しました。その独自の世界観をお楽しみください。
なお、同所にて、8月28日からはアンリ・マティス晩年の傑作といわれる版画による『マティス Jazz』展を開催予定です。
桐島洋子さん。写真/今泉慶子
清朝末期の鳥篭。乾隆年製の千龍文碗。撮影/久間昌史『骨董物語』(講談社刊)より
■開催場所・問い合わせ先
ポーラ ミュージアム アネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
03・3563・5501
「桐島洋子 骨董物語」展 開催中~8月22日まで
http://www.pola.co.jp/m-annex/
■ライター/江藤詩文
世界と日本各地の知られざるお酒とおいしいものを求めてふらふら旅するライター。
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