8月前半の展覧会情報
■2010年8月11日~10月11日
誇り高きデザイン 鍋島
開催:サントリー美術館(東京都港区)
江戸時代、鍋島藩から徳川将軍や諸大名への献上品として藩の威信をかけて藩窯で焼かれた鍋島焼。澄んだ青紫色の染付を基本として、赤、緑、青の色絵が織り成す繊細で格調高い意匠は、最高級の磁器として時代を超えて人気が高い。藩窯は明治4年に廃止されたが、職人の技は今も受け継がれている。本展では重要文化財5点を含む約130点を展観する。
http://suntory.jp/SMA/
写真は、「染付松樹文三足大皿」〔重要文化財 江戸時代(17世紀後半~18世紀前半)サントリー美術館蔵〕
■2010年8月1日~9月26日
特別公開 山口伊太郎作「源氏物語錦織絵巻」 源氏物語と平家物語
開催:林原美術館(岡山市)
源氏物語や平家物語を題材とした美術・工芸・芸能は数多くあるが、同館が所蔵する「源氏物語図屏風」(狩野養信筆)や「平家物語絵巻」(越前松平家伝来、全36巻)は、歴史的価値の高さで定評がある。本展ではこの2点のほかに、西陣織作家の山口伊太郎が数十年の歳月をかけて制作した「源氏物語錦織絵巻」のうちの第3巻(鈴虫)を特別公開する。
http://www.hayashibara-museumofart.jp
■2010年8月3日~8月29日
くらしの植物苑特別企画 伝統の朝顔
開催:国立歴史民俗博物館くらしの植物苑(千葉県佐倉市)
江戸時代に大流行した朝顔栽培。なかでも葉や花の変化を楽しむ変化朝顔の栽培は、「朝顔図譜」と総称される冊子や絵画資料、育成書が多数残されている。くらしの植物苑では、これらの資料をもとに突然変異体を選別して栽培した「伝統の朝顔」を毎年夏公開している。これが朝顔か、と驚くような変化朝顔を鑑賞できる人気の催しとなっている。
http://www.rekihaku.ac.jp/
■2010年8月3日~9月20日
近畿日本鉄道100周年記念 未来へつなぐ花鳥画
開催:松柏美術館(奈良市)
開館以来、若手花鳥画家の育成をめざして毎年開催している花鳥画の公募展が、この春第16回目を迎えた。本展は、現代花鳥画の巨匠、上村淳之が過去の出品作品のなかから厳選した約25点を展観するもの。自然破壊の進む現代において、花鳥画を通して自然の大切さを訴えかける展示である。
http://www.kintetsu.jp/shohaku
■2010年8月4日~9月26日
東京復興-カラー写真で見る昭和20年代東京の軌跡-
開催:江戸東京博物館第2企画展示室(東京都墨田区)
昭和20年からの10年間は、東京にとってまさに激動の時代であった。同年3月の大空襲、終戦、占領、そして講和を経ての独立。それは都市や市民生活が大きく転換する時代でもあった。本展では、当時貴重であったカラーフィルムによる写真・映像などに残された史料によって、10年間の苦難のなかから力強く立ち直る東京の街を、鮮やかに甦らせる。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp
■2010年8月4日~8月29日
小説『親鸞』連載記念 親鸞聖人750回忌記念企画展 親鸞展
開催:山形美術館(山形市)
2008年9月から一年間、山形新聞で連載された五木寛之の小説『親鸞』の影響により、親鸞の存在が注目を浴びている。本展では、親鸞の生涯を描いた絵巻「親鸞聖人伝絵」、親鸞の伴侶である景信尼坐像、親鸞筆の仏歌「三帖和讃」(複製)など様々な展示品を、宗教人としてではなく、一人の人間として親鸞を見る、という観点から構成・解説する。
http://www.yamagata-art-museum.or.jp/
■2010年8月5日~10月3日
新しい美術の系譜 国立国際美術館(大阪)の名作
開催:宮城県美術館(仙台市)
国内外の優れた現代美術を中心に収集している大阪の国立国際美術館の6000点に上るコレクションのなかから、約75点の名品を精選して紹介する。「新しい美術」の流れを先導した20世紀前半のセザンヌ、ピカソ、マティスから戦後のアメリカ美術を代表するモーリス・ルイスやフランク・ステラ、ドイツの現在画家ゲルハルト・リヒターなどの作品が並ぶ。
http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/museum/
■2010年8月7日~9月12日
知ることは愛すること 田淵行男写真展
開催:武蔵野市立吉祥寺美術館(東京都武蔵野市)
日本を代表する山岳写真家、田淵行男(1905-1989)。昆虫好きが高じて戦前から高山蝶の研究者として名を成す一方、山岳写真の分野でも迫力ある作品が評価される。戦後は疎開で移り住んだ安曇野を終の棲家として、北アルプスをフィールドに活動。生態系の保全や環境保護に向けていち早く警鐘を鳴らした。本展では、田淵の代表作約60点を紹介する。
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/
写真は、「朝の山 五龍岳」〔1967年7月 田淵行男記念館蔵〕
■2010年8月7日~11月28日
国際交流企画展「幻の名窯 南宋修内司官窯-杭州老虎洞窯址発掘成果展」
開催:大阪市立東洋陶磁美術館(大阪市)
本展は、中国十大考古発見に選ばれた、杭州市老虎洞窯址の発掘成果を日本で初めて紹介するもの。南宋時代(1127-1279)に宮廷で使用する製品を焼いた南宋官窯のひとつ修内司窯の址とされる現場から出土した青磁の品々約50点を展示。中国青磁の最高峰と称される作品が並ぶ。
http://www.moco.or.jp/
■2010年8月10日~10月3日
「博多長橋」ものがたり
開催:福岡市博物館(福岡市)
博多の北側の砂丘と、南側の砂丘「息浜」間の西側の入海には、鎌倉時代から「長橋」という橋が架かっていたといわれる。文献、考古、美術史料から、今はなき幻の橋、長橋についての研究が進められてきた。その成果を紹介する本展では、長橋にまつわる人魚伝説、橋の性格などが明らかにされる。
http://museum.city.fukuoka.jp/
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