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銀座を歩き疲れたら、日本茶で一服

Wsp1008271jpg  仕事の合間に、銀座で行われた展覧会を訪れたときのこと。一日中、打ち合わせなどが続いて歩き回っていたため、脚がすっかり棒のようになっていました。「どこかでひと休みしたい」と思ったものの、夏休み中の猛暑の銀座、中央通りに面した喫茶店はどこも、冷たい飲みものを求める人、人、人でいっぱい。そこでふと思い出したのが、おいしい日本茶をいただけると聞いていた『茶遊処 銀座 佐人』です。

 まさに銀座の隠れ家。8年前に開業、百貨店の『松坂屋』の裏通りという立地の良さにもかかわらず、知る人ぞ知るといった雰囲気です。地下へと続く階段を下ってお店の戸を開けると、表通りの喧騒と暑さを忘れてしまいそうな、静かで涼やかな落ち着いた空間が広がっていました。

 お品書きを開いて最初に目がいくのは、10種類ほどの煎茶の銘柄に添えられた、わかりやすい解説です。たとえば、高知の『土佐の龍』は「仁淀(によど)川が育てた香気豊かな味」、滋賀の『朝宮の四季』は「爽やかな香気と渋味のとの甘味」――。私が選んだのは、主人の佐々(さっさ)千尋さんが「これを飲めば、人生観が変わりますよ」と太鼓判を押す、鹿児島の『薩摩の光』(和菓子付き・1575円)。解説に「個性的な玉露風味の煎茶」とあるように、口に含んだ瞬間、まろやかな旨味と煎茶ならではの渋味に「こんな緑茶があるなんて!」と、驚いてしまいました。煎茶とセットで供される、島根の『彩雲堂』の和菓子と共に、二煎目以降も少しずつ変化する味わいをゆっくりと堪能しました。

 2、3人で訪れて、お茶の味くらべをするのも一興。銀座をぶらぶらするたのしみがまたひとつ、増えました。

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■問い合わせ先
  • 『茶遊処 銀座 佐人』
  • 住所/東京都中央区銀座6-11-14 アセンド銀座六丁目B1F
  • 電話/03-5537-1245
  • 営業時間/11時~20時(日曜・祝日は18時まで)
  • 定休日/月曜
■ライター/大沼聡子

『サライ』では、食の記事を執筆するライター。
『京都のお酢屋のお酢レシピ』、『日本の食ごよみ』(以上、アスキー・メディアワークス)、『伊藤忍のやみつきアジアごはん』(河出書房新社)など、料理書の企画・編集も多数。

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