8月後半の展覧会情報
■2010年8月25日~9月6日
アール・ヌーヴォーのポスター芸術展
開催:松屋銀座8階大催場(東京都中央区)
パリで生まれたアール・ヌーヴォーの影響を受け、19世紀末のヨーロッパ各地では様々な様式や流派の新しい芸術活動が興った。ミュンヘン分離派、ウィーン分離派などが台頭。大胆な構図や斬新な文字の扱いなどによる高い完成度を示すポスターは情報提供だけでなく芸術の一分野として確立した。本展では日本初公開となるチェコ国立モラヴィア・ギャラリーの所蔵品をはじめポスター黄金期の作品を紹介する。
http://www.matsuya.com/
写真は、アルフォンス・ミュシャ「椿姫」〔1896年 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵〕
■2010年8月14日~9月12 日(前期)9月14日~10月17日(後期)
所蔵作品展 近代日本の美術
開催:東京国立近代美術館(東京都千代田区)
絵画、彫刻、水彩、素描、版画、写真など1万点以上のコレクションを有する本館では、膨大なコレクションの中から毎回約200点の作品を選んで定期的に公開している(前期・後期で展示替えあり)。今回の展示の見どころは、下村観山(しもむらかんざん)の大作「木の間の秋」(2曲1双)や、重要文化財の原田直次郎「騎龍観音(きりゅうかんのん)」、新海竹太郎(しんかい たけたろう)「ゆあみ」、萬鉄五郎(よろず てつごろう)「裸体美人」など。
http://www.momat.go.jp/
■2010年8月17日~10月24日
碧眼が撮ったフクオカ、1950②
開催:福岡市博物館(福岡市)
戦後復興期の昭和30年前後、福岡に駐留した2人の米兵が、当時は珍しかったカラーフィルムで撮った写真を紹介する。第1回は風景写真が中心で、2回目の今回は「人」に焦点をあてる。アメリカ人の目をとおして見た街中の暮らし、郊外の暮らし、博多の祭り、戦後の米軍基地などが50数年の時を経て鮮やかに甦る。
http://museum.city.fukuoka.jp/
■2010年8月28 日~11 月7日
奈良絵本・絵巻の宇宙展
開催:思文閣美術館(京都市)
絵本の原点ともいえる「奈良絵本・絵巻」が生まれたのは約300年前。題材の多くが、浦島太郎、物くさ太郎、鉢かつぎ姫などの御伽草子で、現代にも語り継がれている物語が美しい絵と文字で綴られている。各作品には制作者や制作年の記載がないため、長年謎の書とされ研究が続けられてきた。本展では約50点の作品と近年の研究の成果を紹介する。
http://www.shibunkaku.co.jp/artm/
■2010年8月29 日~9月26日
ポーランドの至宝 レンブラントと珠玉の王室コレクション
開催:東京富士美術館(東京都八王子市)
ポーランドの首都ワルシャワの王宮と旧都クラクフの王宮ヴァルヴェル城の全面的な協力で、これらに伝わる油彩画、工芸品、彫刻など86点と、ワルシャワとクラクフの二つの国立美術館のコレクションから19世紀ポーランドの絵画25点、ショパンやキュリー夫人などポーランドの偉人に関する資料も紹介。レンブラントの「額縁の中の少女」「机の前の学者」が国外で公開されるのは、ドイツに次ぐ2度目となる。
http://www.fujibi.or.jp/
■2010年8月31日~10 月31日
海外から見た日本の技 成瀬誠志
開催:岐阜県陶磁資料館(岐阜県多治見市)
成瀬誠志(1845-1923)は美濃国恵那郡茄子川村生まれ。13歳から茄子川焼の徒弟修業をした後、明治4年に東京に出て、翌年芝増上寺山内に窯を構える。以後は、幕末から欧米で好まれた薩摩焼の流行を受けて東京薩摩といわれる絵付け製品を制作し、欧米で人気を博した。本展では海外で絶賛された薩摩焼の名人、成瀬の代表作を紹介する。
http://toujiki.net/
■2010年9月3日~11月18日
幕末の探検家「松浦武四郎と一畳敷」展
開催:INAXギャラリー名古屋(名古屋市)
幕末に6回の調査から、蝦夷地を「北海道」と名付け、伊能忠敬や間宮林蔵が成しえなかった蝦夷地内部の地図製作、アイヌ民族との交流による博物誌や、樺太の紹介本など数々の仕事を成し遂げた松浦武四郎(1818-1888)。終の棲家として京都嵐山に建てた、たった一畳の書斎「一畳敷」の理念を起点に、その業績を多数の著作や資料で紹介する。
http://www.inax.co.jp/gallery/
■2010年9月4日~10月24日
フランダースの光~ベルギーの美しき村を描いて
開催:Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都渋谷区)
19世紀末から20世紀初頭、フランスのバルビゾンと同じように芸術家が移り住んだベルギーのフランダース地方の小さな村シント・マルテンス・ラーテム。緑豊かな田園地帯で画家たちはのびのびと制作し、交流を深めた。この芸術村に住んだ画家たちの作品を象徴主義、印象主義、表現主義の章に分けて、日本初公開を含む89点を展示する。
http://www.bunkamura.co.jp/
写真は、エミール・クラウス「刈草干し」〔1896年 油彩・キャンヴァス 個人蔵〕
■2010年9月4日~10月11日
仕掛けの絵師―鬼才・河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)
開催:佐野美術館(静岡県三島市)
河鍋暁斎(1831-1889)は下総で生まれ、江戸で狩野派絵師や歌川国芳に学び、27歳で独立。歴史画や美人画、蛙、骸骨、妖怪などを題材にした風刺画で画才を発揮した。暁斎の非凡な才能は、来日していたフランス人収集家エミール・ギメやイギリス人建築家ジョサイア・コンドルらによって広く海外に伝えられた。本展では暁斎の代表作約100点を展観する。
http://www.sanobi.or.jp/
■2010年9月4日~10月11日
江戸文化シリーズ26 諸国畸人伝
開催:板橋区立美術館(東京都板橋区)
江戸時代は、文化が地方へ拡散していった時代といえる。御用絵師の狩野派をはじめ民間の諸派、既成の流派に捉われない画家たちが各地で活躍する。寛政2年(1790)、伴蒿溪(ばん こうけい)が著した『近世畸人伝』はあらゆる階層の有名無名の人々の奇異な状況を伝える人物伝。その書をもとに、江戸後期に活躍した10人の絵師を厳選し、48点の作品を通して江戸絵画の多様性や奔放さを俯瞰する
http://www.itabashiartmuseum.jp/
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