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遊覧船から眺める伊根の舟屋

S  日本各地には昔懐かしい町並みが見られる保存地区が数多くあります。なかでも価値の高いものは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。宿場町や商家町、武家町などが多いなか、漁村として選ばれているのが京都府北部の丹後半島に位置する「伊根の舟屋(いねのふなや)」です。

 「舟屋」とは、江戸時代末期から昭和初期にかけて建てられた民家で、海に面した1階は船の格納庫や物置、作業場として、2階は住居として使用されてきました。三方を山に囲まれ、古くから天然の良港として知られる伊根湾沿いに、海に向かって口を開けたような舟屋が約230軒も連なっている光景は、全国でもたいへん珍しいものです。
 この舟屋群を眺めるには、まずは展望台へ。道の駅『舟屋の里 伊根』が併設された『舟屋の里公園』から、海と山と舟屋が一体となったダイナミックな風景を一望できます。そして、近くから眺めるなら、伊根湾を約30分で一周する『伊根湾めぐり遊覧船』がおすすめです。海面ギリギリに立っている舟屋の様子は、まるで海に浮いているようにも見えます。

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 ところで、この遊覧船には、もう1つ、カモメのエサやりというお楽しみがあります。船がスピードを上げて発進すると、それに合わせてたくさんのカモメたちが追いかけてきます。船内で販売しているエサ用の菓子を買って、カモメめがけて投げてみると、なんとカモメたちは器用にくちばしで受け取るではありませんか。なかには手のひらに置いた菓子を直接取っていくカモメもいるほどです。カモメと戯れることに夢中になる乗船客も多く見られますが、くれぐれも景色を楽しむことを忘れないでくださいね。

■問い合わせ先
■ライター/山本厚子
旅行会社勤務を経て、ライターに転身。おもに旅行ガイドや情報誌などで執筆。女性トラベルライターの旅情報発信サイト『旅恋どっとこむ』(http://www.tabikoi.com)のメンバーとしても活動中。

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