名付け親は女王陛下 客船クイーン・エリザベス誕生
2010年10月、新しい海の女王として客船クイーン・エリザベス(QUEEN ELIZABETH 9万900総トン)が誕生しました。
170年の長い歴史を持つ海運会社キュナードラインでは、これまでクイーン・エリザベスと名のつく客船を3隻輩出しました。最初は1940年に就航した初代のクイーン・エリザベス。次が1969年に就航し、2008年秋に引退した日本でもお馴染みのクイーン・エリザベス2。そしてこのほど、三代目といえる新造船クイーン・エリザベスがデビューしたのです。
処女航海に先駆け、10月11日、客船クイーン・エリザベスの命名式が英国サウサンプトン港において行なわれました。
新しい船に名前を授けるゴッドマザーは英国のエリザベスⅡ世女王陛下が務められ、世界各国から約1500人の招待客が参列しました。
当日は、船内でシャンパンレセプションや昼食会を開催。引き続き岸壁の特設会場で式典が執り行われ、衛兵軍楽隊の行進やバグパイプ演奏などが英国らしさを演出しました。
ハイライトはエリザベス女王による命名宣言です。「私はこの船をクイーン・エリザベスと名付けます」という威厳ある女王の声が伝統の港に響き渡ると、参列者から歓声が上がり、その模様は英国BBCなどを通じてテレビ放映されました。
新クイーン・エリザベスの船内は、伝統の香り漂うエレガントな出来栄えが特徴です。乗客を出迎えるグランドロビーは3層吹き抜けで、正面にはこの船を描いた寄木の壁画が飾られています。シャンデリアの美しいクイーンズルームは、昼は英国式アフタヌーンティーが開かれ、夜はダンスの花が咲く優雅な社交場となります。
図書館は2階建てで約6000冊の蔵書を誇ります。
830人も収容する大劇場ロイヤルコートシアターにはボックス席まであり、まるで洋上のオペラ座のようです。
眺望ラウンジのコモドアクラブには歴代客船の絵画。階段の踊り場や廊下にはエリザベス・テーラー等これまでキュナードラインの客船に乗った銀幕スターたちの写真。さらに、随所に歴史を感じるモデルシップや海図などが展示され、海運史に名を残す船会社ならではの格調高い雰囲気は、豪華客船黄金時代にタイムスリップしたような気分を味わせてくれました。
一方、2010年就航の新造船としてコンピュータールームやスパ施設など、現代のライフスタイルを取り入れた斬新さも持ち合わせています。
10月12日、クイーン・エリザベスは処女航海に出港しましたが、なんと約2000人の乗客のうちの10%近くが日本人でした。この点について、キュナードライン社長ピーター・シャンクス氏は「日本と英国はいずれもロイヤルファミリーが存在し、島国であるなど共通点が多く、大勢の日本の方がこの船に親しみを感じ遠方から乗りに来てくださったことを光栄に思います。」と語りました。
世界一有名といわれる客船クイーン・エリザベスの初代船長に就任したのはクリス・ウエルス氏。航海士として長いキャリアを持ち、キュナードラインに務める前は、ガスタンカーに乗り、東京湾にも度々訪れ、横浜のドックで船を修理する時には根岸に住んでいたこともあるという親日家です。そして「日本を愛しています。ぜひご乗船ください」がウエルス船長から日本の皆様へのメッセージです。
いよいよ2011年1月、客船クイーン・エリザベスは初の世界一周クルーズ(103泊、1万9995米ドル~21万8995米ドル)に繰り出します。知名度抜群の新・海の女王はきっと各地で盛大な歓迎を受けることでしょう。
- 株式会社クルーズバケーション
- 電話 03-5255-5261
- http://www.cruise-vacations.co.jp/
日本旅行作家協会会員。
クルーズ旅行の楽しさを伝え続けて20年以上。外国客船の命名式に日本代表のジャーナリストとして招かれるなど、世界的に活動するクルーズライター。旅行会社などのクルーズ講演も行なう。著書に『豪華客船はお気に召すまま』(情報センター出版局)、『世界のロマンチッククルーズ』(弘済出版社)など。
http://sumikoue.cocolog-nifty.com/blog/cat40349534/
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コメント
こんにちは。

いつも拝読させていただいてます。
今回は、客船クイーンエリザベスということで
記事や写真から英国の格調高い雰囲気が
とても伝わってきました。
ぜひ一度、奥さんと一緒に乗ってみたいです。
投稿: MT | 2010年10月26日 13時12分