ホーム >  > 430年以上の歴史を持つ「世田谷ボロ市」

前の記事

次の記事

はてなブックマーク - 430年以上の歴史を持つ「世田谷ボロ市」このエントリーを含むはてなブックマーク Twitterにつぶやく

430年以上の歴史を持つ「世田谷ボロ市」

1 毎年1月15・16日、12月15・16日に東京都世田谷区で開催される「世田谷ボロ市」は430年以上もの歴史を持つ冬の風物詩です。約750の露店がところ狭しと並び、世田谷線の駅を降りた途端にそのにぎわいに驚くほどです。その数、一日約20万人もの人手になるとか。

 ボロ市の起源は、遠く戦国時代にさかのぼります。当時、関東地方を支配していた小田原城主・北条氏政(ほうじょううじまさ)は、天正6年(1578)、交通の要衝として重視されていた世田谷新宿に楽市を開くことにしました。これがボロ市の始まりです。当時は毎月一と六の付く日の月6回開いていたので「六斎市(ろくさいいち)」とも呼ばれていました。市を開くことによって、江戸と南関東の物流はより活発になったそうです。その後、北条氏の滅亡、世田谷城の廃止などにより楽市は衰えましたが、農具類や古着、日用品、正月用品などを売り買いする「歳の市」として毎年12月25日に開催される伝統が長く保たれていました。明治になってからは、新暦の1月15日にも開かれるようになり、やがて年に4回開催される現在のかたちに至りました。

 江戸時代から明治にかけては、農具、古着、釜、雪駄、穀物など農家の必需品を売る店が多く出店されていました。北原白秋の歌集『白南風(しらはえ)』や、晩年を世田谷で過ごした徳冨蘆花(とくとみろか)『みみずのたはこと』など、明治の文豪達の書にもボロ市の様子を描いた記述が多く見られます。

 現在では、雑貨、陶器、アンティーク着物、植木、工具、骨董などが多く売られています。なかには、ガラクタのようにしか見えないものまで並びます。 食べ物を売る露店も多く、中でもボロ市開催日にしか買えない代官餅には毎年長蛇の列ができます。搗きたての代官餅、焼き立てのつみれやフランクフルト、中国点心など食べ歩きを楽しめるのも、ボロ市の楽しみのひとつです。

2 3

■『世田谷ボロ市』
●開催場所/東急世田谷線世田谷駅・上町駅から徒歩3分(通称「ボロ市通り」にて)
●開催日/1月15・16日、12月15・16日
●開催時間/午前9時頃~午後9時頃
※駐車場なし

■問い合わせ先
せたがやボロ市保存会
住所/東京都世田谷区世田谷1-23-5
電話番号/03・3439・1108 ※開催日当日は03・5432・3333(せたがやコール)へ。

■ライター/塩見有紀子
リゾートホテル運営会社勤務からフリーライターに。女性トラベルライターの旅情報発信サイト『旅恋どっとこむ』(http://www.tabikoi.com)のメンバーとしても活動中。水系アウトドア・博物館・舞台好きで、舞台・歌舞伎は月1~2回ペースで観劇。

前の記事

次の記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: 430年以上の歴史を持つ「世田谷ボロ市」: