山本益博さんの連載が始まります
本誌最新号でもご紹介しているとおり、山本益博さんの連載が始まります。本編が始まる前に、少しだけ連載の内容をご紹介しておきます。
今回の連載では、山本益博さんがこれまで取材を通じて得てきたエピソードを小噺風に展開していきたいと思っています。たとえば、次のような内容です。
フランス料理や中華料理は、油をたくさん使いますよね。そうすることで、食欲を刺激するような香りが広まるんです。料理のほうから“うまいだろう”って主張してくるわけです。なので、それを素直にいただいていれば、おいしいですね、と満足することができるんです。 一方、和食の場合、お椀のお出汁ひとつとっても、水をベースに作っているので、自分で探しに行かないと突き詰められないんです。 たとえば、店が騒々しいとダメ。やはり、静かなところで集中しないと、見えてこないんです。だから、僕は、お椀をいただくときは、すぐに箸で具をいただくようなことはしません。まず両手でお椀を持って、いただく。両手でお椀を持つことで、意識を集中させることができるんです。一口目は「水みたいだな」と思いながらも、お椀だねをいただき、最後に残ったお出汁を飲むと、昆布のいい香りがしてきて「おいしいな」となる。これは、日本人にしかわからない感覚だと思いますよ。
料理の食べ歩きをする際、知っておくと、より楽しくなる食にまつわること、日本人が知っておきたい日本食についてなど、毎回含蓄のある話を披露していきます。どうぞ、お楽しみに。
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