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旅の目的にしたい宿『リバーリトリート雅樂倶』

Photo_10 本誌『サライ』6月号の取材で訪ねた『リバーリトリート雅樂倶(がらく)』。富山空港の南、神通川沿いの神通峡春日温泉にあります。神通峡春日温泉は失礼ながら著名な温泉地ではありません。また最寄り駅の高山本線・笹津駅は、周辺に知られた観光施設があるわけでもありません。しかし、いえだからこそ、じつはこの宿そのものが旅の目的に相応しい、実力派の宿なのです。

 まず宿のしつらえです。川の景観を最大限に活かした広々としたロビーは“とにかく気持ちがいい”というのが第一印象。まず、この空間だけで非日常に引きずり込まれます。テラスには現代作家の手によるさまざまなオブジェがあり、遊び心に満ちています。作品を見ながら川からの風を感じてちょっと散策。長閑な時間が流れます。館内随所にも美術作品があり、どこを切り取っても絵になるところばかり。センスが光ります。洗練された空間に身を置けば、おのずと優雅な気分になります。

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 客室はイギリスの間、デンマークの間などインテリアの異なるスタンダード、昨年リニューアルしたデラックス、専用庭や温泉付きなどのスイートまで全25室。ゆったりとしたスイートは約150 ㎡という部屋もあり、それぞれ部屋の趣もまったく異なります。温泉は露天風呂と内湯を備えた湯処と、ジャグジーバスやサウナなどがある『Spring Day Spa』の2ヶ所あり、さらに専用天然露天風呂付きのトリートメントルームも完備。温泉の効能とともに疲れた体をリフレッシュさせることができます。

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 お楽しみの食事は和食とフランス料理のレストランで。この宿はホテルではないのでレストランへも浴衣で。客室備えの浴衣のほかに、男女ともに色浴衣が用意されています。ぜひ普段よりもカラフルなものを選んで楽しみましょう。
 日本料理『和彩膳所 樂味』は京都の名店『祇園さヽ木』の分店、『西洋膳所 サヴール』は故ベルナール・ロワゾーの提携店。こう書けば、食通ならば一度は訪ねてみたいと思うことでしょう。夕食はどちらかを選ぶわけですが、困ったことに両方食べたくなります。両店とも昼食を供していますので、おすすめは早めに宿に入り昼食をいただくか、チェックアウト後に昼食をいただくこと。あるいは連泊も。両店の2人の料理長は、口をそろえて富山の滋味の素晴らしさを力説します。まず水がいいこと、野菜に力があること、富山湾がもたらす、きときとの魚介類、さらに猪や雉、熊といったジビエ(野生の鳥獣肉)もあること。これに加えて富山の名酒。もちろん朝食もぬかりはありません。土鍋で炊いた地元の米はしっとりと輝いています。豊かな土地の恵みに脱帽です。

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 宿では、7月19日まで開業11周年記念プランなどを用意しています。宿を目的とする贅沢な旅。自分だけのために時間を使う贅沢な旅に出かけてみませんか。

■問い合わせ先
リバーリトリート雅樂倶
富山県富山市春日56-2 電話076・467・5550
1泊2食付きひとり2万5000円~
URL http://www.garaku.co.jp

■ライター/関屋淳子
本誌『サライ』ライター。酒と桜をこよなく愛する虎党。女性トラベルライターの旅情報発信サイト『旅恋どっとこむ』(http://www.tabikoi.com)代表。近著に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエブックス)ほか。

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